2008年6月29日日曜日
強烈な存在感を残したエンケン(うたの日カーニバル)

毎年この時期("毎年6月24日以降の土曜日か日曜日")に行われるBEGINのうたの日カーニバル。

今まで何度かチャンスがありながら観れずじまいだったのが、
今年は近所の西原マリンパークで開催(!)という情報を2〜3ヶ月ぐらい前からチェックしていて、ようやく観ることができた。

出演ラインナップ(出演順)は以下の通り。

〈1〉大城クラウディア
〈2〉琉球チムドン楽団
〈3〉やなわらばー
〈4〉川満しぇんしぇー(エンケン紹介ビデオ出演)
〈5〉遠藤賢司(エンケン)
〈6〉津波信一(区長さんキャラMC)
〈7〉かりゆし58
〈8〉さだまさし
〈9〉BEGIN

※これ以外にエイサーや太鼓(?)のグループの出演有

川満しぇんしぇーや信ちゃん(津波信一)はMCゲストだったので、歌を聴かせてくれたのは実質7アーティスト(グループ)。

大城クラウディアがちょうど終わったところで(16:45頃)遅れて会場入りしてその後のアーティストを見たが、琉球チムドン楽団は思いのほか実力派パフォーマンスを見せてくれたり、期待のやなわらばーもキレイな歌声にキャッチーなメロディをのせて心地良かった。

そしてこのイベントの主宰者BEGINのカラーで行けば、その後も穏やかに癒され、なごやかに楽しめ、盛り上がり方もカチャーシー的に、となんとなく想像していたのだが…、

この後に登場する1人の男の存在によって、そのイメージはことごとく打ち崩された(!)

実際、その男がいなければ、それほど予想は外れてなかったと思うのだが。

その男の名はエンケンこと遠藤賢司。

この人に関してはここ数年の中で、桜坂劇場でのライブスケジュールの中でその名をみつけ、伝説のミュージシャン的扱いで宣伝されていたの見て、なんとなく聞いたことある名前ぐらいの認識で、生きているのに"伝説"だから相当コアなファンがいる人なんだろうな、ぐらいに思っていた。

桜坂劇場といえば県内で一目置かれるサブカルチャー発信映画館&ライブ会場で、東京で言えば下北沢にありそうな劇場で、併設のカフェや本屋は梅田LOFT内の店のような雰囲気で個人的にも好きな場所。
そんなところでライブする人だから、まぁ相当な変わり者だろうぐらいに思っていたら…

たしかにハンバな変わり者じゃなかった。

もしかしたら、ここまでブっ飛んでいいんだろうかと観る者を心配の渦に巻き込んだかもしれない(別の言い方ではドン引き状態になりそうな)そのパフォーマンスは、圧倒的なパワーで迫ってきた。

1曲目「不滅の男」はどうやら定番中の定番曲らしい。最初から最後まで全力疾走でアコースティックギターをかき鳴らし、叫び続けているかのような歌いっぷりだった。

こうなってくると、観ている方は「好みじゃない」とか「音楽性がどうのこうの」なんて関係なく、ただただ呆気にとられるというか、あまりのパワーに凝視し続けてしまうような驚愕のパフォーマンスだった。

曲の合間のMCで「今年デビュー40周年」(!!)、「こんなに大勢の前でやるのは『中津川フォークジャンボリー』以来だ!」とか、「エノケンではなくエンケンだ」とか、「紅白に出たい。言い続けていればいつか出られる」とかいろんなことを言って、最後の曲「夢を叫べ」でも叫びつづけて(歌いつづけて、というよりこちらの表現が適切だ)、曲が終わると歌舞伎でやるようなポーズをとりながら岡本太郎ばりに意味不明なコトバを発しながらステージを降りたかと思うと、ロープで仕切られた会場中の通路を走り出し、出るタイミングを見計らっていた“つなぎMC”の信ちゃんも区長キャラで「ピンポンパンポン〜♪こうみんくゎんからお知らせします」と平静を装いつつ登場したものの、「エンケンさんスゴイですね。与那原警察につかまるよ」とギャグにしていたぐらい…

とにかくスゴかった。

後で進行役のきゃんひとみが「あの人61歳ですからね」と言ったときには会場中がどよめいていた。(そりゃそうだ)

"うた"の存在そのものに感謝し、こうしてみんなで歌える今が平和であることを祝おう。
という趣旨に、他のアーティストでは表現し得ない世界で表現したエンケン。

この後のさだまさしも「あのエンケンのパワフルさにはかなわないので、年だけそれを上回る人を連れてきた」とか、「エンケンにペースを乱されてしまった」と言わしめるほどエキサイトしてギターをかき鳴らしてみたりとか(もちろん、エンケンほどの激しさではない)

最初に言ったようにもしエンケンがいなかったら、ある程度想定の範囲内の盛り上がりで終始したこのイベントも、この人がいたからこそ相当にエキサイティングなイベントに感じられたのは、きっと自分だけではなかったと思う。

家族連れはどう思ったかな?とか、自分も家族で来てたらどうしてたかな?とも思ったが、ファミリーエリアからはアーティストは米粒大で見えるか見えないかぐらいだから、ステージでは激しい人が演奏してるなぁぐらいで観れたような気がする。ただ、ステージ間近で何の予備知識も持たずに観るとショックを禁じ得ないだろうね(まずまちがいなく)

そんなこんなでさだまさしの客のノセ方、MCの見事さ、面白さは評判通りで相当楽しかったし、自身が20年つづけてきた長崎での無料野外ライブイベントの経験から発するメッセージにはかなり重みがあった。
その後トリを務めたホストのBEGINも「涙そうそう」では、さだまさしのバイオリンと共演するなどスペシャルなセッションもあり、最高に盛り上がったのは言うまでもない。

…というか、エンケンというアーティストがいたことで、このイベントが一段とおもしろくなったのは紛れもない事実だろう。

午後9時前には終了。翌日(今日)のタイムス記事では、来場者5万人(主催者発表)とでていた。
かつて西原町内でこれだけの人が一度に会するイベントはあっただろうか?
そこらじゅう人、人、人で大にぎわいだった。

駐車場も1,000台分のスペースがあったらしいが、さすがに帰る時には周辺は大渋滞だった。
自分はその渋滞を横目に歩いて帰ってちょうど30分。余韻にひたりながら高揚した気持ちを静め、エクササイズもできた時間として満足しつつ帰宅。(ただし、帰宅後は倒れるように爆睡)

来年も西原で行うのはカンタンではないかもしれないが、ぜひ実現してほしい。自分も微力ながら協力できることがあればしたいと思う。


ビギン オフィシャル ウェブサイト:BEGIN OFFICIAL WEB SITE : BEGIN 1990.COM
うたの日カーニバル2008|WOWOW ONLINE
西原町で「うたの日」 BEGIN、町長に報告 - 琉球新報
うたの日カーニバル 2008 沖縄観光情報 Webサイト:真南風プラス




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2008年6月25日水曜日
マングースをひきそうになった

今日、ランチタイムにいつものそば屋に車で向かっている途中、マングースが車の前に急に飛び出してきて、思わず急ハンドルを右に切り、センターラインを越えて対向車線にはみ出しながら、間一髪、右から左に通り過ぎるマングースをかわすことができた(!)

たぶん後ろを走っていた車もすこしは驚いたと思う。

数ヶ月に一度は見かける動物だけれど、(そのほとんどは道路をあっという間に横断する瞬間)

数週間ほど前、中北部あたりをドライブ中に輪禍にあったと思われるマングースを見たばかりで、一瞬ヒヤっとした瞬間だった。

残念なことに猫が無残な姿になっているのを見かけるのは珍しくないけれど、マングースの死体を初めて見たときには、もともと沖縄にいなかった外来種であるマングースの数が増えてきている、という話を実感したような、そんな気持ちになった。

(写真と本文は“名前つながり”である以外、関係ありません)

マングース - Google 検索
マングース - Wikipedia




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2008年6月10日火曜日
iPhoneとスティーブ・ジョブズの体調

基本、週末たずね歩いた沖縄の津々浦々を紹介するブログ(?)
ではあるが、たまにはその趣旨から外れてみよう(??)

2007年1月の発表から1年半。日本での発売が待たれていたデジタルガジェットといえば… ☆そう、連日ネットを賑わせているiPhoneだ。

日本では商標の問題でカタカナ表記するときは“アイフォーン”となるらしいが、ホントに「アイフォーン」と言う人がどれぐらいるのだろうか?

それはさておき、ここ数週間で膨大な情報がネットを駆け巡っていると思われるiPhoneの話題で目についたもの。それはこれ。

ケータイWatch「アップル『iPhone 3G』発表」記事に日本での販売権を取得したソフトバンクの孫正義氏のコメント、

発表されたリリースの中で、ソフトバンクモバイル 代表取締役社長兼CEOの孫 正義氏は、「iPhoneを販売することは、インターネットと携帯の融合を革新的に進めるアップルとソフトバンクモバイルのビジョンが一致することであり、胸が躍る思いです」と喜びを語っている。

…などをみて、そうかそうか、やはり孫さんとジョブズというこの2人の組み合わせだからこそ成し得た日本発売だったのかな、なんて勝手に納得したりしつつ、お、WWDC会場での2ショット?!と写真を見てみると…





ん ★!?


ジョブズが……(!!)


←画像クリックで
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こ、これは痩せ過ぎでは(!?)
大丈夫なのか? ジョブズ!

ということで、あまりのスリムぶりに体調が気になってしまったのだった。。。

ジョブズよ。
次にその姿を見せるときには、元気でイキイキとした姿をみせてください。


《追記》…などと言っているとこんな記事が↓
ジョブズ氏の健康状態を勘ぐるのはもう止めよう - 毎日jp(毎日新聞)
明らかにめっきり痩せたスティーブ・ジョブズ、その理由 : Gizmodo Japan
スティーブ・ジョブズのやつれた原因はウィルス感染症?:Macテクノロジー研究所




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2008年6月7日土曜日
安里村壱里山〜奥間毛(北上原のユクヤー)【中城村】

梅雨の週末。

降ったり止んだりとハッキリしない天気でなんとなく家から出られずにいると、こども達もだんだん家の中で遊ぶのに飽きてくる。

そんなときに少し晴れ間が見えたり、親もしびれを切らしてでかけたくなったらもう出かけるしかない(!?)

子供からは「ミニミニ動物園!」のリクエストコールが繰り返される。

なんとなくその方向に向かって車を走らせるが、時は夕暮れ間近。そこに向かうには明らかに時間が遅い。

ふと見ると、消防学校の近くにヤギ牧場の看板を見つけた。

さっそくそれに向かって突き進むとアッサリたどり着く。
しか〜し… 期待外れの雰囲気濃厚。

今日の行き当たりばったりドライブもここまでか…と思いながら引き返す途中、目に飛び込んできたのがこの案内表示だった…


安里村壱里山は「あさとむらいちりやま」、奥間毛(北上原のユクヤー)は「うくまもー(きたうえばるのユクヤー)」と読む。



←くわしくはこちら

案内板をざっと見ると、散歩コースにちょうどよさそうだ。

ということで歩いて見ることに。


丘の尾根づたいにある遊歩道という感じでなかなか気持ちいい。


── 案内板には、“ハンタ道は首里城を起点として西原間切番所や幸地グスクの脇を通り、中城の南上原・北上原・新垣を通って中城城に到る歴史の道です。”とある。

ここ安里村壱里山というのは、この道の途中で旅人の休息場所として設けられたものらしい。


↑↓するとまたも案内板を発見。


案内表示を読むと*「モーアシビー」の場所となっていたと書かれてある。なるほど、こういう景色のいいところだと盛り上がるかもね。

あと、地図を見ると首里から中城城につづく道の途中という位置関係がよくわかる。

*「毛遊び(モーアシビー)」とは
戦前頃までおこなわれていたもので、農村などの若い男女が野原に出て、三線(サンシン)、歌、踊りなどで時として夜通しで遊ぶこと。
…と、一般的に言われているもので「毛(モー)」というのは“野原”を指すのかな。

この日は小雨が降ったりやんだりでイマイチだったけど、それでも視界が開けていてなかなか気持ちいい。
晴れた日だと中城湾の眺めもよさそうだ。




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