2009年1月23日金曜日
情報通信産業フォーラム

先週の観光産業フォーラムに続き、沖縄市民会館で行われた情報通信産業フォーラムを見てきた。

左記プログラム&メモを参照。画像クリックで拡大

── 基調講演は金城 健秀氏(きんじょうたけひで/(株)セシールコミュニケーションズ 代表取締役社長)

セシールといえば有名な通信販売の会社だが、その全国の顧客からの問い合わせや注文の対応を一手に引き受けているコールセンターの会社(セシールの100%子会社)の社長だ。

本社は香川県(高松市)。でも社長がウチナーンチュということで、演題が「ウチナワンチュ(沖縄人)から見た情報通信産業の現状と沖縄への期待」となっていた。

後のパネリストも異口同音に言っていたのは、"ウチナーンチュはコールセンター業務に向いている。(なぜなら)言葉のイントネーションや、ソフトな物腰などが好印象を与えやすいから" というようなことだ。

実際、県内にコールセンター関連の会社は多いようで、割安な人件費や県が積極的にコールセンター誘致を行っているからだけではない、ということらしい。

確かにサポート業務などでは、困ったことがあって電話をかけてきた人にソフトな印象を与えやすい傾向はあるような気はする。

── フォーラムの後半では「コールセンターの仕事ってどんなことしてるの?」といったテーマで、管理職クラスの担当者が報告していたが、お客様役とオペレーター役の2人が出てきて実際に行ったデモンストレーションが面白かった。

お客様役の女性の芝居がかった雑な言い方が面白かった…のではなく、オペレーター役の対応ぶりが実に見事だったのだ。

淀みなく繰り出される丁寧で好感のもてる言葉遣い、臨機応変な対応など、さすがプロの仕事だと見入ってしまった。

もちろんデモなので実際はこれほどうまくいくかどうかわからないけれど、マニュアル通りにはいかない対応、マニュアルを超えた対応ができそうにも見えた。

── あと、パネルディスカッションに参加していた小川詩乃さん(おがわしの/コミックリズ(株) コンテンツグループ チーフ)の話は意外性があって驚いた。

日本の漫画を原作にした*台湾制作のドラマの字幕を、北谷町の事務所6名+在宅2名のスタッフで制作し、東京に納品している、というのだ。

こういう仕事を沖縄でやっていること自体を知らなかったし、こういった仕事も情報通信産業になるの?という感じだった。

*日本で放映する場合、吹き替えもしくは字幕をつける作業が発生する。この会社は、台湾版「花より男子」を日本で放映することになったときから始まった、と言っていた。

今回あらためて感じたのは、(今の沖縄では?)情報通信産業といえばコールセンターと同義に等しいという見方が一般的だということ。

本来はIT技術を使って本土(内地)と情報をやり取りする業務が中心になれば情報通信産業といえるようだが、沖縄に集まる企業の多くはコールセンターという実状からきているようだ。



0 コメント | コメントを書く  

0 コメント:

コメントを投稿

Template Design: © 2007 Envy Inc.