2009年3月12日木曜日
奇跡の宇宙体験「ザ・ムーン」



琉球新報の試写会で「ザ・ムーン」を観てきた。

公式サイト…ウチの環境では重かったが、映画の雰囲気そのままで内容充実!)

予備知識もなかったため、何の期待もなく観た。

最初は NHKで放送される良質な海外ドキュメンタリーを観ているようだった


年輪を刻んだ顔がかなりのアップでスクリーンに映った。
当時のことを振り返りながら語るアポロ計画の元・宇宙飛行士たち。

合間に、当時の映像が映し出される。

映画は時代背景や個々の心情を織り交ぜながら、進んでいく。


クライマックスは、かの有名なアポロ11号が初めて月面着陸に成功するまでの様子で、貴重な映像とインタビューとが絶妙な編集で混ざり合い、ものすごい臨場感となって迫ってくる。

  • ロケットを切り離していく鮮明な映像
  • 着陸船が月面に近づいていく様子
  • 地上の管制官たちの時に緊迫し、成功したときの嬉しそうな表情
  • 月面に降り立つ宇宙飛行士を様々な角度から見た映像
  • 月面で月面車(ルナ・ローバー)が動き回る鮮明な映像

そのどれもが 40年ほど前の映像とは思えないほど美しく鮮明!
これまで見たこともない映像 が次々と出てきた(!)

公式サイトによればそれらは “NASA蔵出し映像” とよばれ、NASAによって冷却保存 されるなどして厳重に管理されていた 膨大な記録フィルム であり、これまでほとんど人目にふれることがなかった。

その中から厳選された映像の ほとんどは無声の映像 のため、別の音声を探し出して組み合わせていく という気の遠くなるような作業を行ったのだという。


エンディングに流れる平井堅の「Moon River」を聴くころには、宇宙的視野(スケール)から見たとき、些細なことに思い悩む1人の人間がどれほどちっぽけなものかと自分も悟りを開いたかのような気になった。

地味ながら、じわじわ来る感動 だった。


── 印象に残った言葉を引用したい。

アポロ12号の着陸船パイロット、アラン・ビーンの言葉


「地球に戻ったとき
 ショッピングセンターへ行った
 アイスを食べながら人々を見て
 地球に生まれてきてよかったと思った
 なぜ皆 不平を言うのか?
 エデンの園にいるのに
 ひとことで言うなら
  “幸運” だろう
 とても幸運だった」



映画館を出たとき、夜空に輝いていた満月
日常の向こうに、いつものように月はあった





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