'95年の阪神大震災の後、
宝塚の手塚治虫記念館に足を運んだ。
その頃住んでいた吹田から、
当時の愛車Vespa 125ET3でバイパスを走って、
1時間前後で行けたと思う。
宝塚に行ったのは、それが初めてだった。
山あいの街、といったのどかな風景と、
宝塚歌劇の芸術的な雰囲気が漂う不思議な街だった。
その感じが心地よく好きになり、その後何度か行った。
記念館では手塚治虫の世界にひたり、
彼にまつわる展示物をながめ、
ライブラリーでは漫画を読みふけった。
── 沖縄での手塚治虫展を知ったとき、あの頃の記憶が鮮明に蘇った。
沖縄で手塚治虫… 自分の中ではしっくり来なかった。
当初あまり行く気はなかったが、今回期せずして行く機会を与えられ、
展示を見ることができた。
どうせ地方巡回している展示だろうから、たいして目新しいものもなく
きっと小一時間も見れば充分だろう… そんなふうに高をくくっていた。
ところが…
ブラックジャックのドキュメンタリー映像の秀逸さに涙腺がゆるみ、
宝塚でも見た精緻な生原稿の数々を目にして…
あらためて圧倒され、心を奪われた。
そして… 沖縄との関わり、
沖縄をテーマにした作品がこんなにあったなんて! 衝撃的だった。
何度見ても、いつ見ても、本物は本物で、魂は揺さぶられるのだな。
ふと気がつけば2〜3時間がたっていた。
でも、もっともっと見ていたい… そんな気持ちだった。
Photo: iPhone 3G
アートコンクール開催<テーマ 琉球史の人物>
1 か月前
2 コメント:
ワタシも1時間くらいで見れるかな~って思ってたら
気づけば3時間たってました。
思いがけず、充実した企画展に出会えてよかったです。
やっぱり、手塚治虫は歴史的な偉人ですね!
和々さんのブログ記事、見てました。
(そのときコメント書こうと思いながら…
長々となりそうだったので遠慮しました。)
和々さんにとっても、
大きな影響を受けた人だったんですね。
先入観で「大したことないだろう」だなんて
思った自分がばかでした。
ほんとうに
関係者、スタッフの熱い思いが
いっぱいつまった企画展で… (;_;)
素晴らしかったです。
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