平田大一さんは、以前からこんなことを言っていた。
これがその考えに基づいた試みであり、実践なんだと感じたイベントが先日行われた。
勝連が生んだ「肝高の阿麻和利」を足がかりに、うるま市観光を盛り上げようという企画だ。
舞台を中心に360度をぐるっと取り囲んだ客席から観る、というスタイルが新鮮だった。
今回エイサーや阿麻和利メンバーが繰り広げる演舞を見ていると、ここで演劇やライブなどが行われたら楽しいだろうなと感じた。
“多目的ドーム” という名前も、きっとこんなふうに使われることを願ってつけられた気もする。
客席はコンクリート製なので、直に座るとおしりが痛くなってくる。
でもこれのおかげでずいぶん快適だった。よく気の利いたサービスだったと思う。
5分前後の長い曲を最後まで力強く歌いきり、ドーム内に響き渡る美しい声に観客も耳を傾けていた。
響き渡るといえば、実況席のこの方。平田大一さんのいつもの大きな声もドームに響いていた…というか 残響音?が響き過ぎて(*o*; 何を言っているのかほとんど聞き取れなかったのは残念だった。
おそらく今後この場所で何かイベントを行う際の大きな課題ではないかと…(>_<;
しかし、最初に音楽イベントをここでやったら楽しいのに…と言いながら、これではここで音楽はキビシイということか? ★(+_+;
闘牛はデモンストレーションの2試合。(10分の時間制限あり)
闘牛の牛は、離れて見るとあまり感じないが間近で見るとかなりの迫力がある。大きいもので1トンを超えるその巨体を一度は近くで見るべきだろう。
闘牛については、格闘技が好きな人嫌いな人、あとは動物同士の闘いを生理的に受け付けられるか否かで好みが分かれるのかもしれない。
個人的には、スペインの闘牛?のように人が牛に剣を突き刺すようなものはなかなか受け入れ難いが、牛同士で闘う格闘技と考えればまだ理解しやすい。
人がけしかけて闘わせることにも賛否両論あるかもしれないが、それも戦意のない牛は闘牛場には来ない(来れない?)だろうしね。
そして、いよいよお待ちかねの阿麻和利メンバーとキリ学(キリスト教学院大学)メンバーが出演した「ダイナミック琉球」「肝高の詩」の演舞。
キリ学メンバーは50〜60名ぐらいだっただろうか。中学生から大学生までがいっしょに踊る様子は今後の阿麻和利の広がりを期待させるものだった。
演舞はいつもながら素晴らしい。今回は場所が場所だけに不思議な雰囲気ではあったが、闘牛場での演舞というのも沖縄らしくて(うるま市らしくて)楽しめた。(ただ、踊る方は大変だったかも)
また、足元が砂地?で半屋外ということを考慮してこうなったのかもしれないが、俳優陣の衣装が黒一色だったり、阿麻和利役のNくんの衣装もいつもの阿麻和利さまの衣装ではなく、民族衣装的なものだった。
そのせいか演舞もアトラクション色が濃くなったように見えた。これまでもアウトドアでやる場合はこういった衣装だったのだろうか。
今回のイベント、うるま市公式サイトではモニタリングツアーとして紹介されているように、一応新聞や旅行代理店などでは「沖縄感動体験うるま市バスツアー」として参加者を募っていたものの、初めての試みだけあって関係者もどんな問題や課題が出てくるのかやってみないと分からない、という感じだったのであろう。
『反応を見たい』『意見を聞きたい』そして『単発の打ち上げ花火的なものに終わらないような、継続性のあるものに育てていきたい』という心意気が感じ取れた。
続けて年明けの1月も予定されている。
今後の動きも注目しつつ、応援していきたい。
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