国道329号線を西原方面から与那原交差点に向かって車を走らせるとき、目にとびこんでくる建物がある。

それは決してきれいな街並みというわけでもない与那原にあって、異彩を放ち、そこを通るたびに気になる建物だ。
建物そのもののデザインにも目をひかれるが、建物をとりまく空間に引き寄せられる気がする。
その建物の周りの家々は密集し、雑然としているのに対して、丘の上の建物の周りには緑があり、丘の斜面には青い芝生のじゅうたんが敷き詰められているように見える。それらが穏やかでゆとりある雰囲気を醸し出し、なんとも心地よい印象をあたえる空間をつくっている。
与那原カトリック教会(聖クララ教会)の聖堂(礼拝堂)だ。
後で知ったのだが、この教会は、“日本の近代建築100選に選ばれている沖縄唯一の建築物”(2008年5月現在)なんだそうだ。
ただ、世間ではそうした評価はほとんど知られていないようで、(私も最近まで知らなかった)独特なたたずまいに歴史的、芸術的な価値が認められているのだとしたら、近くに住んでいてそれを知らないのは残念な気がする。
ということなので、自分が知り得た情報をこれからこのブログで少しずつ紹介していこうと思う。
── 話は少々それるが、(さっそく)
最初、教会の建物以外に特に興味を感じるものはなく、景観設計などというものには無縁のような与那原の街並みを、この先好きになることはないだろうと思っていた。
にもかかわらず、その後、この与那原という町に住むことになったのは我ながら不思議に感じている。
なぜ、この町に住むことになったのか。
理由の一つは、この教会に併設される幼稚園にあるわけだが…、この建物の話とからめながらそのあたりも紹介出来ればと思う。 〈つづく〉
※与那原カトリック教会(聖クララ教会)関連情報
〜 日本の近代建築100選に選ばれている沖縄唯一の建築物として 〜
沖縄唯一・近代建築100選でコンサート@カトリック与那原 聖クララ教会 - RIK(りっく)-
与那原 聖クララ教会 - 【女として】一生現役宣言! - Yahoo!ブログ
沖縄文化紀行1 聖クララ教会・修道院 2005年11月 - 日々・from an architect
乗りかけた船には、ためらわず乗ってしまえ! 沖縄5
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