初めて阿麻和利を観る友人SとKを連れ立って、
子供たちは総勢4名、にぎやかだった。
── 阿麻和利の舞台は
『子ども達の感動体験と居場所づくり』
『地元の再発見・子どもと大人が参画する地域おこし』
といった目的で2000年の初演から始まり、今に至っている。
野球でたとえると、阿麻和利の舞台は高校野球で、プロの芝居がプロ野球、と思うとわかりやすい。
- 前者が、粗削りで未熟、限られた時間の中でひたむきに全力投球、完全燃焼する熱い気持ちで観客を魅了する。
- 後者は、できてあたりまえ。圧倒的な完成度と卓越したプロの技術、巧みの技で観客を魅了する。
でも最後(フィナーレ)に「肝高の詩」が鳴り響き、全員が出てきて観客席の通路や舞台で踊りだすと、それはもう何とも言いようのない、圧倒的なパワーや笑顔が館内に溢れだし、新鮮な感動に包まれていく。
途中、あそこがもうちょっとこうだったら…と思っていたとしても、このフィナーレが始まるとそんなことはどうでもいい、いやそんなことよりももっと大事なことがあることに気づくのだ。
それはいま目の前で、一人一人がすべてを出し切ろうと踊っている姿こそが大事だということに。
一度として同じ舞台はないからこそ
最後の最後まで手を抜かない気持ち。
最後に何ものにも代え難いその一番大事な気持ちが伝わってくるから、いつも感動させられるのだろう。
ハワイ公演まであと約40日。
あともうすこしだ。
どうかみんなが無事に出発できますように。
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